当社は、AI技術の進化に伴い、その利用が社会や人々に与える影響について深く責任を自覚しています。特に、故人に関するデータを扱うAIサービスでは、倫理的な配慮が不可欠です。
当社は、以下の基本方針に基づいて、AI倫理に真摯に取り組んでまいります。
1.人間の尊厳を最優先に考えます。
AI技術を活用したサービスは、利用者やその家族の感情や価値観を尊重し、故人の記憶が不適切に利用されることがないよう配慮します。
例えば、故人の人格や記憶を再現する際には、その目的が敬意や追悼の意図に沿っていることを確認します。
2.プライバシーとデータの安全性を守ります。
故人および遺族に関するデータは、最も厳格なプライバシー保護基準に従い管理します。
- 個人情報保護法を遵守し、データの収集・利用・保存を適切に行います。
- データの第三者提供は利用者の明示的な同意がある場合に限ります。
- セキュリティ対策を徹底し、不正アクセスや情報漏洩を防ぎます。
3.倫理的な使用基準を設定します。
当社は、AIの利用が社会的に適切であるかどうかを常に検証し、不適切な利用を防ぐための内部ガイドラインを整備しています。
これには、以下の基準が含まれます:
- 故人の記憶や人格が営利目的で乱用されないこと。
- 遺族や関係者に心理的な負担を与えない運用。
4.利用者との対話を重視します。
AIサービスに関する利用者の意見や懸念を真摯に受け止め、透明性を確保します。
- サービス提供にあたって、利用者に対して十分な説明を行い、利用目的を明確にします。
- 倫理的な課題やリスクが生じた場合、利用者と協議し適切な対応を行います。
5.社会的責任を果たします。
AI技術が抱える可能性とリスクを常に見据え、業界全体の倫理基準の向上に寄与します。
- 学会や専門家との連携を通じ、最新の知見をサービスに反映します。
- AI倫理に関する議論に積極的に参加し、社会全体に利益をもたらす技術開発を目指します。
Q.故人をAIで再現することに法的な問題はないのですか?
A.当社のサービスは、法的な観点を十分に検討した上で提供しております。特に、著作権、肖像権、プライバシー権などに配慮し、法律を遵守した形で運営しています。また、必要に応じて専門の法律顧問と連携し、適切な対応を行っています。
Q. 故人をAIで再現することに倫理的な問題はないのですか?
A. 倫理的な観点については、慎重に検討を重ねています。サービス利用前に、遺族や関係者の感情や意向を最大限に尊重し、技術が適切に活用されるよう努めています。また、社会的な議論や意見を常に取り入れながら運営方針を見直しています。
Q. 故人をAIで再現することは、「忘れることができなくなる」という問題を引き起こしませんか?
A. 「忘れることができなくなる」という懸念は重要なご指摘です。しかし、AIによる故人の再現は、必ずしも「忘れないため」のものではありません。この技術の目的は、亡くなった方への想いや記憶を形にすることで、心の癒しや整理を助けることにあります。
Q. 忘れることには意味があるのではないでしょうか?
A. その通りです。忘れることは、人間が感情を整理し、次のステップに進むための重要なプロセスです。一方で、AI技術を利用することで、故人との記憶を温かく振り返る機会を得られることもあります。この技術は、人々が自分のペースで喪失感に向き合うための新たな選択肢として提供されています。
Q. AIで再現した故人が現実と区別できなくなるのではないですか?
A. AIによる故人の再現は、あくまで「記憶をもとにした再現」であり、故人そのものを復活させるわけではありません。ご利用いただく際には、現実とのバランスを大切にし、「もう一度会える」といった誤解を与えない形でサービスを設計しております。
Q. この技術を使うと逆に心の傷が深くなるのではないですか?
A. 心の傷の感じ方や癒しのプロセスは、非常に個人的なものです。そのため、この技術の利用は、各個人の心理的準備や意志に基づいて慎重に判断されるべきです。この技術はあくまで選択肢の一つであり、無理に利用する必要はありません。お客様が「どのように故人と向き合いたいか」を最優先に考えています。
Q. 人の悲しみを利用して金儲けをするのではないですか?
A. このご意見は非常に重要であり、真摯に受け止めています。当社のサービスは、「悲しみを利用する」のではなく、「悲しみに寄り添う」ことを目的としています。喪失を経験した方々が、故人との記憶を温かく振り返り、心の癒しや新たな一歩を踏み出す手助けをすることを使命としています。
それでも、ビジネスとしてお金を受け取るのは不適切ではないですか?
A. サービスを提供するためには、技術の開発や運営、サポート体制を整える必要があります。これらを持続可能な形で行うために、適正な費用をいただいております。ただし、当社では営利のみを目的とせず、必要な方々へ誠実に価値を届けることを第一に考えています。
Q. 本当に悲しんでいる人のためになるのですか?
A. サービスのご利用は完全に任意であり、利用者の意思を最優先しています。この技術が心の負担を軽減し、ポジティブな効果をもたらすことを目指しています。
Q. なぜこのようなサービスを始めたのですか?
A. 当社はAI技術の発達の早い段階からデジタルヒューマン事業を展開してきた中で、喪失を経験した方々から「故人との思い出を形にしたい」「もう一度話したい」という声を多くいただいたことがきっかけです。この技術を活用することで、少しでも心の支えとなる場を提供したいという思いから、このサービスを始めました。
Q. 本当に信頼できる会社ですか?
A. 当社では、倫理的かつ透明性の高い運営を徹底しています。会社概要
利用者の声に耳を傾け、常に改善を続けることで、安心してご利用いただけるサービスを目指しています。